TechJapan合同会社(本社:神奈川県秦野市、代表社員:興野 剛)は、デジタル庁主催「法令」×「デジタル」ハッカソンにチームDANGO(だんご)として参加し、災害支援ナビゲーションシステム「復興コンパス」を開発・提案しました。2026年3月10日の最終審査において「法令等データ利活用賞」を受賞しましたことをご報告いたします。
ハッカソンの概要
「法令」×「デジタル」ハッカソンは、デジタル庁が主催する法令データとデジタル技術を組み合わせたサービス開発コンテストです。2025年12月9日から2026年3月10日の約3ヶ月にわたって開催され、エンジニア、弁護士、公務員、学生など多様な参加者がチームを組み、法制事務の効率化や法令データの利活用・ビジネス創出を目指しました。
予選審査を通過した10チームが最終プレゼンテーションに進み、2026年3月10日に受賞作品が発表されました。
受賞の背景 ― 「法の壁」という社会課題
大規模災害が発生した際、被災者が利用できる支援制度は多数存在します。しかし現行の「申請主義」のもとでは、被災者自身が制度を調べ、自ら申請しなければ支援を受けられません。制度を知らなかったために支援を受けられない ― この「法の壁(Law Divide)」は、復旧・復興の現場で深刻な問題となっています。
加えて、地方自治体の条例や通達がデータセット化されていない、紙申請や対面確認プロセスが残存しているなど、行政DXの構造的課題も明らかです。
「復興コンパス」とは
復興コンパスは、被災者が複雑な法令検索をすることなく、適切な支援制度にたどり着けるナビゲーションシステムです。以下の3つの独自技術を組み合わせて構築しました。
P-A-Bタギング構造
法令や条例を、市民の視点で3つの属性に階層構造化する独自フレームワークです。
- Purpose(意図) ― 「家が壊れた」「仕事を失った」など市民の訴え
- Action(手続き) ― 必要な申請・撮影などの具体的行動
- Benefit(利益) ― 支援金額や資格取得などの結果
生成AIを活用し、市民の言葉を行政上の正確な手続きに自動変換します。
Dango UI(特許技術)
スマートフォン画面の中央から放射状に選択肢が広がるラジアルメニューインターフェースです。キーボード入力なしに、指一本のタップ操作だけで状況を絞り込める学習型UIで、高齢者やデジタルに不慣れな方でも直感的に操作できます。
マイナポータル連携
手続きの特定後、マイナポータルの申請画面へ直接接続し、オンラインで申請を完結させることを目指しています。
審査員からの評価
審査では、法令データのプルーニング(刈り込み)によりデータを軽量化している点が高く評価されました。膨大な法令・条例データをそのまま扱うのではなく、P-A-Bタギングと組み合わせた構造化・軽量化により、必要な情報だけを効率的に提示するアプローチが「法令等データ利活用」の趣旨に合致すると認められました。
チームDANGOについて
チームDANGO(だんご)は、興野 剛(TechJapan合同会社 代表社員)率いる5名のメンバーで構成されました。チーム名の「DANGO」は、特許技術であるDango UIに由来しています。
今後の展望
TechJapanは今後、復興コンパスの技術をさらに発展させ、災害時だけでなく日常的な行政手続きの簡素化にも応用していくことを目指します。「技術で社会課題を解決する」というミッションのもと、法令データの利活用を通じて、誰もが必要な支援に確実にたどり着ける社会の実現に貢献してまいります。
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